ゼニカルは食事で摂取した脂肪分の吸収を抑制してその30%を体外へ排出する薬です。しかし、薬である以上副作用が発生してしまうこともあります。ゼニカルの副作用の詳しい解説や、ゼニカルで痩せられる仕組み、ダイエットの方法について紹介します。

ゼニカルの副作用を説明する医師

肥満治療のクリニックでも積極的に使われているゼニカルは正しく服用すれば短期間でもしっかり痩せられる便利な医薬品ですが、副作用もいくつかあるので知っておかないと日常生活が困難になったり体調を崩してしまうこともあります。
特に仕事をしていたり外回りですぐトイレに行けない人や不規則なシフトで働いていて食事の時間が異なる人は使うときに注意が必要です。
ゼニカルの副作用で特に気になるのはおなかが緩くなってしまうことや栄養素が不足すること、肝臓の機能に影響が出る可能性があることです。
しっかり対策を行っていればトラブルを回避したり体調を保ちながらダイエットに取り組めるので、どんな副作用が考えられるのかあらかじめ予測して、上手に服用を続けるようにしましょう。

ゼニカルを服用すると肌荒れが起きる

肌荒れが気になる女性

ゼニカルを使っている人によくあるのが肌荒れのトラブルです。
モデルや芸能人もプロポーションを維持するために使っていますが、近くで見るとかなり肌の調子が荒れていてニキビや吹き出物が多かったり、表面がかさかさになっていたりすることがあります。
これはビタミン不足が原因で、ゼニカルの有効成分が関係しています。
ビタミンの中には水溶性と脂溶性のものがあり、普通の食生活を続けていればどちらもバランスよく胃腸で吸収されて体の健康を保つために作用します。
しかし、ゼニカルを使っている人は脂分が消化吸収されずに体の外に出てしまうため、脂と一緒に健康維持に必要なビタミン類も溶けて流れ出てしまうことになります。
脂溶性のビタミンにはビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKなどがあり、どれも肌の調子を整えるために大切な栄養素です。
アンチエイジングコスメやスキンケアに使われている成分でもあり、ニキビや吹き出物を予防したり肌にうるおいを与えてきめ細かい状態にしたり、老化を防ぐために欠かせないのでビタミン不足になると必然的に肌荒れが起こってしまいます。
脂溶性のビタミンは普通の食事をするときでも脂と一緒に食べることで吸収率がよくなるので、オリーブオイルで炒めたりドレッシングやゴマ油と合わせて食べるのがよいと言われています。
ダイエットのときは脂を避けるためにノンオイルのドレッシングを使ったり野菜を炒めず茹でたり蒸したりして食べることが多いので、ビタミン不足になりがちです。

ゼニカルの服用でビタミン不足にならないようにするには?

ゼニカルを使うと食べ物に含まれている脂肪の3割近くが消化吸収されずにそのまま外に出てしまうため、同時に脂溶性のビタミン類が溶けてしまい吸収される余裕がありません。
短期間ならほかの栄養素で足りない部分をカバーできても、長期間使用しているとビタミン不足が積み重なってビタミンAやビタミンEの欠乏症になってしまう恐れもあります。
肌のためのビタミンが足りなくなるとすぐに症状が出てくるので、普段はほとんどニキビが出ない人でも顔や背中にニキビが増えてきたり、いつもは脂性肌なのになぜか乾燥に悩まされるようになったり、肌全体が敏感になっていつも使っていたスキンケア用品が肌に合わなくなってしまうことがあります。
クリニックでゼニカルを処方された場合には副作用についても注意点を説明されて、ビタミン不足を避けるために総合ビタミン剤や特定の脂溶性ビタミンの錠剤などを一緒に処方してもらえます。
自分で独自のダイエットをしているときにはビタミンが足りなくて肌の調子が悪くなるケースが多いので、肌荒れが気になってきたらなるべくたくさん野菜ジュースを飲んだり市販のサプリメントを活用するなど対策を行いましょう。
ゼニカルは脂っこい食事のときだけ服用すればよくて、サラダやスープなど脂のほとんど入っていないメニューなら飲まなくてもよいので、服用のタイミングを利用して副作用を避けることができます。
脂のない食事のときになるべくたくさんのビタミンを摂取すれば流れ出てしまうこともなく、肌の調子を維持するためにバランスのよい食事を続けられます。
サプリメントにもマルチビタミンなどあらゆる種類が入っているものと、個別のビタミンを選べるものがあるので肌の調子を整えるためには美肌のビタミンといわれているビタミンCやビタミンEを多めに摂取するようにして、野菜ジュースやスムージーなども活用すれば栄養素が偏るのを防げます。
カロリーはほとんどないので安心して使うことができ、飲むタイミングをずらせばきちんと消化吸収されるので健康維持につながります。
肌の調子はビタミン不足と大きな関わりがあり、ゼニカルの服用中はどんなに肌がきれいな人でも肌荒れが起こりやすくなります。
サプリメントや栄養のある食材でバランス維持を心がけましょう。

ゼニカル服用後の放屁には注意が必要

トイレのイメージ

ゼニカルの副作用で一番気にあるのはおなかが緩くなって便が下痢になってしまうことです。
脂が消化吸収されずにそのまま出てくるので、オイル状の下痢が常に少しずつ流れ出ているような危険な状態になって日常生活が困難になるケースもあります。
特に注意が必要なのは放屁のときです。
お尻の筋肉が緩んだ拍子に、ガスと一緒にオイル状の下痢が漏れてしまうことがあり、放屁だけなら問題ありませんが自分で気がつかないうちに下着が汚れてしまうと大変です。
自宅にいてすぐお風呂場に行ったり着替えができるなら平気ですが、働いていて職場にいたり、電車の中や会議中などとっさにトイレに行けないときは大問題になってしまいます。
放屁しなくても何らかの拍子に筋肉が緩んで下痢が漏れたり、普段からあまりお尻の筋肉が強くない人は立ったり座ったりしただけでも下着を汚してしまう危険があります。
放屁対策として有効なのは、生理用のナプキンを着用することです。
男性、女性を問わず使えるので、下着にお尻の方までしっかりガードできる夜用のナプキンを当てておけば無意識に放屁してしまったときやうっかり筋肉が緩んで下痢が漏れてきたときも安心です。
ナプキンは水分をきちんと吸収してくれるので、下痢が混ざったオイル状の便も漏らさずに素早く吸い込んで下着を守ってくれます。
夜用のナプキンなら長時間の着用にも対応していて、外回りでずっと職場を離れていたり、長時間の会議などでトイレに行くのが困難なとき、イベントで席を立てないときなども安心して過ごせます。
家にいるときでもナプキンをしていたほうが快適に動くことができ、一日に何回も下着が汚れてしまって着替えて洗濯する手間を省けます。
ゼニカルの副作用で出てくるオイルは黒っぽい色をしているので付着してしまうとなかなか落ちなかったり二度洗いが必要になったりするので面倒です。
生理用のナプキンをしていればトラブルを回避できて、一日に数回ナプキンを交換するだけでよいメリットがあります。
就寝時にもナプキンをしておかないと、無意識のうちに放屁をして朝起きたら下着やシーツがオイルまみれになっていたり寝がえりを打ってたくさんの箇所を汚してしまうなど大惨事を招きます。

介護用ショーツでゼニカルによる油漏れに対応する

ナプキンだけでは心配だという人は、介護用のショーツを使うと全体をしっかりとガードできるので夜中に激しく動いたときも下着がずれてしまって下痢が漏れることがありません。
寝ているときは誰でも無意識のうちに放屁してしまうことが多いので、必ず夜用のワイドサイズのナプキンや介護グッズなどを活用して下着や布団を守るようにしましょう。
日中起きているときでもおなかの調子が悪くなって我慢できなくなったり、電車やバスの中で便意に襲われたり、どうしてもトイレに行けない状況はよくあります。
専業主婦などずっと家にいる人でも何らかの拍子にお尻の筋肉が緩むことは常に考えられます。
生理用のナプキンはドラッグストアやスーパーなどどこでも買える便利なアイテムで、単価も安いので副作用対策に最適です。
薄型で着用していても違和感のない商品も多くて、服装の邪魔をしないのもメリットです。
男性は女性用の製品を使うことに抵抗がある人もいますが、使わないで下着を汚してしまったり周囲の同僚に悪臭を指摘されたりするともっと恥ずかしい思いをすることになります。
ゼニカルを服用していると、服用するタイミングに関係なく常に便がやわらかくなったりオイル状の下痢が少しずつ出るような状態が続きます。
体調によっては突然大量の便が出てきたり、脂分の多い食事をした次の日には大量の真っ黒なオイルが水のように出てくることもあります。
放屁や筋肉の緩みによって起こる最悪の事態を避けるためにも、常にナプキンを着用したり交換用のナプキンや下着を持ち歩くようにしましょう。

ゼニカルを服用すると肝臓機能に負担がかかる

肝臓が気になる人

ビタミン不足による肌荒れや、便がやわらかくなる症状に加えてゼニカルの副作用として知られているのは肝臓障害です。
起こる人と起こらない人がいるので服用すると必ず機能が低下するというわけではありませんが、服用中に体調不良や何らかの異常を感じたときには肝臓障害を疑ってみる必要があります。
本来は胃腸で消化吸収されるはずの脂分がそのまま通過してしまうので、ほかの内臓器官が正常に反応できずに過剰に反応したり、ビタミンや栄養素が不足することによって胃腸以外の器官が影響を受けて正しく作用しなくなったりすることが考えられます。
肝臓障害が起こると主に見られる症状には、食欲不振や体全体のだるさ、皮膚のかゆみ、皮膚が黄色っぽくなること、白眼が黄色に見えることなどがあります。
特に食欲不振は比較的多く見られる副作用で、ゼニカルを使っていると気づかないうちに食欲がわかず肝臓障害が発生している場合があります。
もともと肥満治療のために服用する薬なので、食欲がないほうが素早く痩せられて便利だと考えることもできますが、食欲不振になると摂取するべき栄養素を含んだ食品も受け付けなくなってしまうのでバランスが崩れて体調不良の原因になります。
ゼニカルを使っていても食事はきちんと摂るべきなので、食欲のなさを感じたら担当のドクターに相談したり肥満外来に行って薬の量を調節してもらうなど対策を行いましょう。
肝臓障害によって慢性疲労に悩まされるケースもあります。
いつもは元気があって疲れにくかったのに、最近体がだるかったり重かったりして仕事をするのが辛いと感じたり、朝起きられなかったり、すぐに体力が限界に達してしまうなどの症状を感じたらゼニカルの副作用が疑われます。
そのままにしていると仕事や日常生活が困難になるので、一度服用をやめたり間隔を置いたり対策を行いましょう。

肝機能に負担がかかることによって発生する肌の異常

肝臓に負担がかかると内臓だけでなく肌の表面にも異常が見られるようになります。
じんましんやアレルギー体質ではないのに皮膚がかゆくなったり、表面が乾燥してきたり粉をふいたように見えたり、肌全体が黄色っぽく見えて不健康だと思ったら肝臓障害のサインです。
白眼の黄ばみや充血なども体調不良のしるしなので、気になるようならゼニカルとの関連性を疑ってみましょう。
これまでの研究ではゼニカルを服用したことによって重大な肝臓障害が起こったという事例は報告されておらず、長期の使用者でも副作用で体調を大きく崩したり健康に危険が及ぶようなことはありません。
しかし、食欲不振や慢性疲労は日常生活への影響も大きくて、そのままにしているとなかなか回復しないので症状を感じたときには無視しないで対策を行うことが必要です。
まずはゼニカルを処方されたクリニックの担当ドクターに相談して、検査をしてもらったりゼニカルとの関連性を調べてもらうのが一番です。
健康診断をすればビタミン不足やその他の栄養素が偏っていないか調べたり、今までどの程度脂肪が減ったのかを把握したりできるので今後の計画を立てるためにも役立ちます。
服用の頻度を減らしたり、有効成分の含有量が少ないタイプのパッケージに替えてもらったりすることで症状が緩和されることもあります。
特に短期間で痩せようとしている人は必要以上の量のゼニカルを服用したことが原因で副作用が起きているケースが考えられるので、適量を使えば肝臓障害を防いで肝臓の機能を正常に保つことができます。
肌荒れや皮膚のかゆみは肝臓が原因である場合とビタミン不足によって起こっている場合があるので、専門家の診察を受けて対処法を判断するのが確実です。
上手に使えば副作用を起こさず肝臓機能を維持しながらダイエットに取り組めて、体の状態も健康になるので一日の摂取量を守って必要以上の量を使わないように気をつけましょう。